注:上の写真は記事には直接関係はありません
育った生家は、たまに海外からのショートホームステイの受け入れをやっていた。
ちょうど10代~家を出る20代の初めまで。
ショートとはいえ、彼らは転々と日本の家を渡り歩いている。日本料理ばかりじゃさすがに退屈だろう。彼らの国で普段食べているお料理を家でも出してあげよう。ということで、図書館にいって調べ 母と一緒に見よう見まねでその国のお料理をトライすることにした。
しかし今より食材が少ない時代、しかも海外旅行にいったことがなかったので、なおさら「イメージ」だけが先行する。「その国のお料理を再現する」なんて、大それたことはできない。結局日本料理を出して ”なんちゃって料理”でお終い。それでも貴重な体験をすることができた。
マレーシアとシンガポールの人が来たときは焼き鳥にえらく感動していた。 彼らの国にある「サテ」に似たものを見つけびっくりしたんだという。
ノルウェー人はライ麦の黒いパンを食べる。そう本に書いてあった。母がどこかのパン屋で交渉でもしたのか、当時では珍しいライ麦パンをどこからか毎朝仕入れてきた。サーモンを料理し簡単なサラダをそれに添える。
かいだことのない少し臭みのあるライ麦パンを彼女は嬉しそうにいつも頬張っていたのが印象に残っている。
アメリカ人はとても簡単。ステーキそしてショートケーキ。はいおしまい!と思いきや、どっこい。
ステーキは「オイリーで食べづらい」「ショートケーキは味がしない!」と小さな女の子だったので文句ダーダー。そう同じ名前でも彼らの食べる赤身のステーキに砂糖たっぷりのケーキとは正反対の食べ物だからだ。
etc etc。
今思い返してみると、彼女達とスーパーに行き、一緒に買い物をして家で料理を作ればどんなに面白い時間を過ごせただろうと悔やまれる。
ともあれそんな風に過ごすこともあった。
これが海外そして料理との出会いニキバージョン。
もしよろしければ皆さんの 「海外 そして 料理との出会い」も教えてください。