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多文化共生のキッカケは食文化!江戸川区で広がる「リトルインディア」と新しい野菜の物語

東京都江戸川区の片隅で、インドや中東原産の野菜「メティ」の栽培が、文化の境界を超えて人々をつなげ、新たな共生のかたちを描き出している。


江戸川区は、「リトル・インディア」と称される地域を抱え、全国最多の5,000人以上のインド人が暮らす場所である。


そして、そこで見かけるようになったのが、インド料理や中東料理に欠かせないメティだ。かつては乾燥したものが輸入されるのみであったが、新鮮なメティに出会える場所となったのである。
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江戸川区で栽培が始まったメティは、地元のインド人たちの切望に応えて生まれた。区内には都市農業が根付き、特に小松菜農家が多く見られる。彼らが新たな挑戦として、メティの栽培を手がけるようになり、その努力が実り、メティの栽培が広がっていった。  


江戸川区産のメティは、インド産のものに比べてまろやかな味わいが特徴で、シャキシャキとした食感とほろ苦さが多くの人々に愛されている。地元の「えどがわメティ普及会」がその栽培を後押しし、現在では3軒の農家がメティを生産している。


インドでは、メティはカレーやダルなどの料理に欠かせない存在だ。また、生のメティの葉はココナッツと一緒にサラダにしたりチャトニとして楽しまれる。この栽培の取り組みにより、在日インド人たちだけでなく、日本人もインド料理を通じて異文化に触れる機会が増えた。

<メティ収穫の最盛期は4月~5月。>
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地元のネパール、インド料理店「サンサール」では、メティを使ったジャガイモ料理「アルメティ」が日本人客からも人気を博している。
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食卓を囲むことで、異国の人々との相互理解が深まり、新たな友情が生まれている。
江戸川から生まれた国産メティは人々の心を満たし、さらなる可能性を秘めた物語へと続いていく。

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■サンサール■ 
当日のメティの提供は要確認!その日の状況により提供されるお料理が変わることがあるとのこと。当日メティ料理があるかどうかは、お客様には事前にお店へ直接お問い合わせいただくことをお勧めいたします。
東京都江戸川区南小岩5-18-16 
03-5668-3637
■営業時間■
11:00~14:30
17:00~22:30
■日曜営業・定休日:水曜日■
※メティのお料理が当日あるかどうかはお店に直接ご確認をお願いします。