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連載第二回:世界のお菓子【モロッコのお菓子色々】 | ニキズキッチン英語料理教室

連載第二回:世界のお菓子
【モロッコのお菓子色々】 | ニキズキッチン英語料理教室

日本ではメジャーではありませんが「モロッコのお菓子」は、丁寧に丁寧に作られています。


可愛らしい形のそれらは、どのお菓子にもかならず名前がついていて。

誰が作ってもその形にできるように「レシピ」がちゃんと存在します。

ロッコの人々はお菓子の作り方をとても大切にしています。

クラスでは毎回ひとつずつ しっかりと最初から教えます。

貴重なモロッコ菓子のおそわる時間、世界でも中々ありません。


■レセヌ・テル<鳥の舌の形のクッキー>
ロッコの数ある芸術的なお菓子の中から夏向けのものです。
フランスの伝統的なデザート「チュイール」のように、とてもデリケートで軽いお菓子です。 



■ハロワ べル フォルマジュ<クリームチーズとココナツ入りクッキー>
ロッコ菓子のハロワです。モロッコのスークにいくとお菓子の屋台に出会うことがあります。
ここに置いてあるのはアラブの影響を受けたもの。昔ながらの手作り菓子です。




■ハロワ マスロカ マクリヤ<レモンと蜂蜜風味の茹で揚げたクッキー>
まわり薄くホイルをかけたようなカリッと中はスポンジのようにしっとり。
揚げたニョッキのような柔らかさのお菓子でつるっと口の中に運べます。
さてクッキーとはいっても土地柄バターは使われません。レモンと蜂蜜風味です。 



■ナベド
ロッコの伝統的な食事の締めは新鮮なフルーツという決まりがありますが、午後のティータイムといえばモロッコのクッキー。カリカリした豊かなリボンの形をアーモンドのお菓子は、あなたの歯と舌を甘く満たすためのもの。

 

■ハロワト ワルダト エル ヤスミン<ジャスミンのお花>
ジャスミンの花の形のクッキーの中にアーモンドぺーストを詰めたお菓子。
アラブの国ではジャスミン(ヤスミン)は女の人の名前。その優雅な香りから結婚式のお花としても良く使われます。



■マホコカ<セモリナケーキ>
セモリナ粉といえばパスタに使われることも有名ですがケーキにすると独特の食感が生まれます



■ハルシャ ベル ファキハ<モロッコホットケーキ:2種>
今回はセモレナ粉で作るモロッコのホットケーキを2種ご紹介します。カスタードクリーム&フルーツ味、そしてバター&ハチミツ味。 キツネ色に焼きあげた可愛らしいホットケーキに、新鮮なフルーツとカスタードクリームをたっぷりのせたものそしてバター&蜂蜜の2品。 




■モロッコラマダンの蜂蜜クッキー<シュバキア>
ほとんど日本では見ることがないかもしれません。とても独特なモロッコのデザインのお菓子です。
薄力粉とパウダ-状にしたナツを混ぜて四角く整形して五箇所に切れ目を入れその切れ目の間に生地を通して作ります。
まるで縫物をするようにして作るシバキヤですが、ラマダンの時に毎日食べます。そのためラマダンの時期はシバキヤの香りが町を漂っています。
ロッコ独特の複雑なテクスチャーをしていて かわいい形にしあがります。ハチミツに漬け込むのでしっとりとした味わいを楽しめます。 




■ハロワ。エルギルガア<クルミ型のチョコレート> 
アフリカ大陸のはじにある、のどかなモロッコクルミの型に生地を入れて火にかけて焼き、詰め物を作りチョコレートで張り付けます。お菓子屋さんクルミ型のチョコレート。クルミのお菓子なので中にはもちろん細かく砕いたクルミも詰まってます。 





■マアモウル・ベ・トッファフ<リンゴ入りお菓子>
「マアモウル」とは菓子を成型する際に用いる木型のことで独特のアラビック模様が浮き出るように制作されています。
和菓子や中華圏の月餅の型と同類です。家庭のお菓子道具として一年を通して使われますが、特に12月に行われるユダヤ教の人たちの祝日ハヌカや、
プリムのお祭り。イスラム教の人はラマダン明けの日に食べる、断食後のお菓子、ラマダン月の楽しみとして愛されています。
生地の中にリンゴの煮つめたものを詰めマアモウルの型で形を整た、小さなペストリーを作ります




■ハロワ・エルコキヤジャ<貝の形をした手作りシーシェルチョコレートのアソート&3種のクッキー>
ロッコといえば濃厚なショコラ(=チョコレート)。貝の形をしたシーシェルチョコレートを手作りして、その間にアーモンド味、ざくろ味、ミント味の生地を詰めていきます。
綺麗にチョコとチョコの間に詰め物を挟むコツをここでは学びます。アラブのお菓子とミントティーをモロッコでは良く一緒にいただきますが中でもミントティーとショコラも組み合わせがとても良いのです。

 


■タアバンルゼザ エルカデ<アラブの裁判官のタアバン>
細い生パスタを作りこれを棒に巻きながらつくりあげる伝統のお菓子。モロッコではコーヒータイムや日曜日の朝ゴハンに食べます。 エジプトではこの生地からコナファというお菓子を作ります。
ロッコでは「オシボルボル(小鳥の巣)」か「カタイフ ベ ファワケホ ヤブサ(親指の大きさの細かい糸をぐるぐると巻いた糸)」を作ります。 



■カタイフ ベ ファワケホ ヤブサ<親指の大きさの細かい糸をぐるぐると巻いた糸>

■オシボルボル<小鳥の巣>




■ルゲファト マクリエン<モロッコの揚げクレープ>
ロッコを旅したら絶対に食べてほしいのがこのパンケーキです。パンケーキは実に20種類以上も種類があり、 ひとつひとつ粉の配合も作り方も、色つや、舌触りも異なります。
「ルゲファト マクリエン」はモロッコの伝統的なパンケーキの一種でクレープのような生地をしています。折りたたんだ生地を揚げることから、どこか中国の葱パイに似たような感じがします。
蜂蜜バターをかけて食べるととても美味しいんですよ。 




ロッコのお菓子制作:マリカ(ニキズキッチン・モロッコ料理教室講師)