ニキズキッチン英語料理教室 ブログ

外国人の自宅で習う世界の料理教室

アゼルバイジャン料理


乙嫁語り」という漫画に出会いました。

とても綺麗な民族衣装に身を包んだ20歳の花嫁アミルが

12歳の少年カルルクに嫁ぐシーンから始まる壮大なストーリー。

舞台は19世紀後半の中央アジアカスピ海周辺。

タジキスタンアゼルバイジャンウズベキスタンがごったになったようなこの漫画を読むことで

当地の人々の生活感などが身近になったような気がします。

今より、何もかも便利じゃないけれど 文化がとっても充実していて日々の生活に重みがあった時代。






それから数か月が過ぎ1本のメールがありました。


「わたしの名前はスーラです。アゼルバイジャンから来ました。お料理教室に興味があり連絡をしてきました」


電話をかけてみると 日本語が堪能なご主人がいろいろお話をしてくださいました。


「お料理そんなに上手じゃくても大丈夫かな・・」

とおっしゃっていたので、スーラさんの家に行ってテーブルの上に用意をされていた

完璧な食事を見て「すごい!」と思わず声を張り上げました。





実は後から知ったのですが、アゼルバイジャンの国民性は、日本人的な気配りをするところがあるそうで

ふつう外国の人に「お料理が上手じゃないかも」といわれると額面通りの言葉なのですが

アゼルバイジャンは日本同様「謙遜」を美徳とする文化なのです。

そのため初めてでもとても親近感を持つことができました。

そんなアゼルバイジャンの人々は日本に50名前後しか住んでいません。

とても貴重な出会いに感謝!。





さて話は元に戻ります。

古い生活習慣とイスラム色の濃いアゼルバイジャン

それがお料理にも色濃く表れていました。





アゼルバイジャンコーカサス地方に位置する旧ソビエト連邦の共和制国家でもあり、

西にはトルコ、南にはイラン

そのためお料理はイラン、ロシア、トルコをつなぐ味です。



このお料理は、アゼルバイジャンのカヌルヤック。

トルコにも同じ名前の肉入りのお料理がありますが

アゼルバイジャンは全部お野菜。

トッピングされているとても小さな青唐辛子。見えますか?






柔らかい牛ももの中にひき肉を詰めたお料理 

トルコのドネルケバブは昔このお料理から生まれました とても古いお料理です










胡桃のジャム(漬物)






アゼルバイジャンミモザサラダ。ロシアと同じように中にお魚がはいります




胡桃やナッツ ドライフルーツ。お茶と一緒に食べる風習はペルシャと同じ






小さな前菜です。とっても小さなトマトや黒いものはオリーブではなく胡桃のピクルス。

左上や下の真ん中はチーズです






まだまだたくさんの秘密が!是非アゼルバイジャンのスーラさんをよろしくおねがいします

場所は駒沢オリンピック公園の側です