ニキズキッチン英語料理教室 ブログ

外国人の自宅で習う世界の料理教室

ローマの下町にあるお料理教室

「衣食住の中で食が一番重要」だと考える母に育てられた結果、私は美味しいものへの飽くなき探求心と情熱を持っています。

Niki’s Kitchenを知って以降は、より世界の料理への好奇心が生まれ、仕事とは全く関係のない調理師免許も取得しました。そんな私は海外旅行を計画する際、Googleで現地の料理教室を検索しています。「ここ良いかも」と思ってこれまで参加したのは、ソウル、ロンドン、バンコク、ローマの教室。教室によって、観光客メインであったり、現地の人も通っていたり様々。本場だから素晴らしい、ということはなく「Niki’s の先生たちの方がレベル高いし、受講料も得だな」と思うことの方が正直多く、NIki’sの仲間の皆さんには紹介できるクラスは無いな、と思っていました。

 

 


しかし、今回ローマで「これは!」という学校に出会いました。その学校と、1日でイタリアの野菜料理やフォカッチャを楽しめる素敵なスタジオの2つを紹介させて下さい。

 




Grano and Farina Cooking School

https://www.grano-farina.com/


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ローマの下町、トラステヴェレにある学校です。1クラス最大6名まで。ミラノ出身のPinoシェフが製菓・製パン、シャルキュトリーからソース、リゾットまで幅広く教えて下さいます。奥様のJuliaさん(ニューヨーク出身、30年前静岡に1年間JETプログラムの一員として滞在)がパスタ作りの先生です。 

 


私は今回4つのクラスを受講しました。どのクラスも端折らず全行程を学ぶ体験型なので、4時間くらい掛かりますが、都度味見をするので


「味ってこういう風に決めていけば良いんだな」


とコツが分かってきます。



コルネット&クロワッサン」クラス


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コルネットとクロワッサンを作ります。それらの他、コルネット生地、クロワッサン生地を使って、パンオショコラ、パンオレザン、アップルタルトを作ります。リンゴも切って煮る、カスタードクリームも凝固具合を確かめながら仕上げます。一度に5種類も作ると頭がこんがらがりそうですが、大丈夫!作業に入る前にPinoさんがクラスの流れを紙に書いて説明してくれます。


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「シャルキュトリー」クラス

このクラスでは鶏1羽を捌きます。鶏の皮まで無駄なく使い、「ガランティーヌ」を作ります。他に「豚肉と鶏レバーのパテアンクルート」、「ソーセージ」。このクラスはイタリア料理というよりフランス料理ですが、肉の選び方、ソーセージの味付け方法と味の確かめ方、鶏の捌き方が学べます。

上記2つのクラスは生地を捏ねたり、肉を混ぜたり挽いたり際にKitchenAidを使うので、スタンドミキサーの使い方がよく分かります。

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「リゾット」クラス


シーフード、ミラネーゼ、ソーセージの3種類を作りました。私は冷蔵庫や調理施設のないホテルに宿泊していたので、シャルキュトリークラスで作ったソーセージが持ち帰れず、ズッキーニリゾットの代わりにシャルキュトリーで作ったソーセージでリゾットを作りました。リゾットは「出汁が命」。鶏出汁、魚出汁(新鮮な魚のあらを使います)の2種類を準備するところから始まります。お米を美味しくするコツ、出汁を染み込ませて行く過程で何度も味見をします。調味料も最低限のものしか使いません。味の決め手は、やはり上質な出汁。時間は掛かりますが、ホッと心が和む味に仕上がります。


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マザーズソース」クラス

ペスト・ジェノヴェーゼ、プッタネスカ、ボロネーゼの3種類を作ります。このクラスも、どこでも手に入る材料、調味料を使います。帰国してすぐ作ったのがボロネーゼです。ソースを作っている最中にJuliaさんがパスタの成形を始めます。パスタの成形にも挑戦しましたが、力加減が難しい。パスタも1日にして成らず。ソースを仕上げながら、パスタも茹で始めます。皆さんはパスタ、お好きですか?私は、うどんよりソバ、パスタよりニョッキ派ですが、「パスタって案外美味しいんだな」と気づきました。次回はパスタのクラスも取ってみようかな、と思うほど。

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1クラス4時間は体力も要しますが、全クラス受講したいと思うほど満足度は高いです。他、衛生面もしっかりしており、スマートフォンで写真撮影OKですが、カメラ部分以外はラップでグルグル巻きにされます。レシピはクラスが終わったその日にメールで配信されるため、クラスでは集中力も養われます。英語もNiki’sの英語クラスを受講されている方たちであれば、全く問題ありません。Pinoさんはレストランやケータリング経営、パリやロンドンでも教えていた経験があり、教え方も上手ですし、食材を無駄なく使い切る工夫をされています。私の母校の専門学校より為になった3日間でした!

 

 

 

 

Cooking with Carla

https://cookingwithcarlablog.wordpress.com/

https://latteriastudio.com/


こちらでは「MARKET TO TABLE」クラスを受講しました。Carlaさんのホームページはあまり更新されていませんので、興味のある方はlatteria studioeventsから日程を確認下さい。このスタジオ、撮影で使用する人もいるとのことで、レトロなオシャレ感があります。

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Grano and Farina
は、ローマに定住している外国人やパートナーがイタリア人、料理好きの旅行者といった背景の人たちが受講者ですが、こちらは殆どがイタリアを旅行中の欧米人です。私が参加した日は私を含め8人の受講者がいました。テーブルにはCarlaさんの菜園で収穫された色とりどりの野菜が並びます。



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このクラスは午前10時から開始、午後1時過ぎから食事タイムです。ホテルの朝ごはんをしっかり食べて向かったところ、何とポレンタのケーキとパンが朝食用に用意されていました。残念ながら全く食べられず。気を取り直して、クラス開始です。インゲン豆の煮もの、揚げないカポナータ、フォカッチャ3種類、サラダ、ズッキーニの花の天ぷら、ズッキーニパスタを作ります。このクラスも説明を聞きながら作業をします。レシピの配布はありません。お願いすればメールで送って頂けるようです。

このクラスは包丁を使うこともありますがインゲンや野菜は手で千切るので、気楽に参加できます。また、「イタリアっぽい」メニューが中心なので観光地以外でユニークな思い出を作りたい人にはピッタリだと思います。



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 (文 写真 JS)