ニキズキッチン英語料理教室 ブログ

外国人の自宅で習う世界の料理教室

シンガポールのルスさん

シンガポールのルスさんの初めてのパーティが無事に終了しました。
いつもは初回アンケートをとっているのですが、今回はそれを
送るより先に、みなさんすごく楽しんでいただけたようで、
その日のうちにすぐに何通か楽しかったよメールが届いて本当にに本当に
嬉しかったです。

ルスさんは歴代の先生で言うとベトナムのカレンさんや
ドイツとアメリカのハーフのヨハンナに似ています。
お料理が上手でホスピタリティにとてもあふれています。


ところで、野菜やいろいろなものが日本仕様の為、
海外のお料理をレシピをそのまま使用すると失敗します。
ですので日本で現地の味を再現するためのレシピ作り、料理作りは
実はお料理教室に出るまで一番時間のかかる作業になります。

ルスさんのこのお料理も7.8月のメニューを試作するのに
3回のデモンストレーションで完成しました。
数カ月かけてルスさんのいえにお邪魔してこの味でだいじょうぶかどうか
聞かれました。
お料理も時間内でうまくできるよう、家で同じメニューの練習を
重ねているため、実際にクラスとしてできあがるまでにとても
時間がかかっていてます。
その分クラス自身はかなりルスさんによって改良がされていて
いいクラスに仕上がって皆さんの前にお出しできると思います。

シンガポールのルスさんから届いた、おとといのパーティの様子


さてルスさんはプラナンカン(女性はニョニャ 男性はババ)
というとても特殊な文化をお持ちです
ニョニャというのはマレーシアに移住してきた中国人との混血のことで
両方の料理の良さを受け継いで生まれた手の込んだお料理が有名です。

ここにニョニャの説明があります
http://www.tourismmalaysia.or.jp/gourmet/malay.html

http://www.asiax.biz/life/culture/138b.html


東京のマレーシア系のレストランでニョニャのお料理というのを
1~2品みかけることはあるかもしれませんが
日本に住むニョニャの人が実際にお料理を作り教えてくれるというのは
非常に珍いようです。

マレーシアやシンガポールでも美食のニョニャが
レストランを開くことはそんなに多くはありません。


●ルスさんはカメラを向けると恥ずかしくて隠れてしまうので
目をつぶっていますがルスさんのキッチンでのお写真を一枚。




●たとえばこのお料理、ニョニャの海老料理でバタープロウンというものです。
名前だけ聞くと、ただバターで海老を炒めただけのような気がしますが全然違います。
ニョニャの知識が集結しています。海老は新鮮なものを選び味噌入りのもを揚げ、
上にかか海老の上にのっていこのポロポロっとしたものはニンニクではなく、
バターなのです。
海老もそのまま揚げず、味噌を残したまま上手に背ワタを取って殻を残す
カットの方法を教えてくださいます。


バターに牛乳そしてほんの少しの砂糖を加え混ぜながら20分くらい火にかけます。刻んだこぶみかんの葉と唐辛子のみじん切りも加えます。ちょうど20分位たったころでしょうか水分がちょうど飛ばし終わったころにコロコロっとしたクランブルに変化します。ちょうどバターが揚げニンニクのように固まったようなて香ばしさをたたえます。
これを海老にからめていくのです。


こちらは水のケーキ「チュウィクエ」というものです




シンガポールでは朝食として良く食べます。
おにぎりでもなく、おかゆでもなく、香港や台湾のチーファンとも違う
美味しいご飯系のお料理です。(写真の白いところはご飯ではありません)
作り方も非常にユニークで味もさすが
ニョニャ!という出来栄えです。


●チュウィクエの説明です↓
http://en.wikipedia.org/wiki/Chwee_kueh


これからクラスがいよいよスタートします!!。平日は月曜か木曜
祝日を中心にクラスを開催します。

ニョニャというのは中華でもアジア料理でもなく
彼女たちならではの、ちょっとしたテクニック
の集合体だとおもいました。


横浜方面にインドのカレンさんと シンガポールのルスさんが増えました。
どうぞみなさんよろしくおねがいします☆~。