ニキズキッチン英語料理教室 ブログ

外国人の自宅で習う世界の料理教室

旅のお話 沖縄編 その3 新月

新月の日は夜になると 

のそのそとヤドカリや蟹が山からあふれ出る。

知念さん(犬の名前)が歯固めの為に野山から取ってきたヤドカリ



沖縄に来て なんとなく人としゃべりたくなったり

沖縄の話を聞きたくなったら 冬の水納島か 夏の瀬底島の瀬底庵がおすすめ

カフェ瀬底庵では産まれたときから躾をせず自由奔放に生きてきた

ミニチュアピンシャーの知念さんとまるで家に遊びに来た友達のように

店主が迎えてくれる



今回十数年ぶりに水納島という沖縄の離島にいってきました。

この島は沖縄の北部にある本部港から30分で付く、熱帯魚と

白い砂浜の島です。

十数年前の冬にこの島を訪れたとき、

ちょうど島にある水納中学校の最後の学生さん

(とても小さな島なので当時は島の子供は小学生が1人 中学生が1人でした)

が、卒業の試験を受けているシーンに遭遇しました。

この島の卒業試験は漁です。

女の子が船に乗って大きくてカラフルなブダイを獲ってきました。

砂浜でぼーとただずんでいた私と友人に

島のおじさんが この島ではこうやって食べるんだよといって

手でブダイをさいて、そのまま海水をつけて口にほおりこむ食べ方を教えてくださいました。

それは生きた魚が海から口に住む場所を変えたようなそんな不思議な味。



透明度の高い海なので、それがそのまま調味料になるんだそうです。

島の背後にはたくさんの緑が生い茂っていて100匹以上の蝶が群生していました。


その時わたしはまだ20代で、

小さな島でずっと育ってそのままここを出ずに一生を終えることを想像して

なんかとてもさみしい気持ちになったのですが

30代後半の今、そういう生き方も素敵かもしれないと思うように変わりました。 

星と空と砂浜と台風。漁と畑。

瓶の中のサンドアートのように

小さなものがいっぱいそこには詰まっていて。