マレーシアの食文化を支えるのは「屋台」です。
屋台では一食5リンギット(日本円で5リンギット=130円前後 2011.8現在)前後で
で食べれることから、働く女性達が台所代わりに使っています。
マレーシアは移民国。中華、マレー、インド3種類の屋台が
それぞれまとまって屋台市を作っています。
観光でブキッ・ビンタン駅にある「アロー屋台街」が有名になっていますが、
こちらは中華が中心。
屋台の活気のある雰囲気を楽しむならアロー屋台街
(ただしアローの価格は街中の屋台の2~4倍が多い)
感動的な味わい、価格を追求するなら街中の小さな屋台がお勧めです。
中でも「すごい!」と思ったのがこちら屋台です。名前がよくわからないので
屋台の立つ場所の地図を作りました。
採集地「クアラルンプール、ブキッ・ビンタン駅(Bukit Bintang) マクドナルド前の屋台」
※マクドナルド住所:71 Jalan Bukit Bintang, 55100 Kuala Lumpur, マレーシア
※地図
屋台を仕切っているのはマレー系の60歳位のおばちゃん。
とっても明るくて「これ これ これ」と指をさして注文をすると
笑いながら「これ これ これ」と日本語をマネしてくれます。
並んでいるお料理は40種類位でしょうか。
15:00頃に開店して早ければ17:00には
おばちゃんの屋台は売り切れてしまいます。
周辺には通りに沿ってマレー系の15件屋台が並んでいます。
人気のある屋台は店じまいも早いのです。
●おばちゃんの屋台から
※美味しかったお料理:ふかしたキャッサバ、採れたてのココナッツを削った
ココナッツファインをまぶしたもの。材料はこの2つだけ。
キャッサバが7-8個塊で入って価格は約100円。
※バナナの皮に包んで焼いた、おかずと お菓子。それぞれバナナの皮の
包み型の形状が違い、皮を開くと、中身は
「紫いものお餅の中に削ったココナッツを炒め茶色くなった餡のはいっているもの(写真)」
「パンダンリーフ味のお餅の中に黄身餡のはいっているもの」
「餅米のお餅の中に、ミンチ肉とサンバルの具がはいっているもの」
など常時数種類が売っています。これも3-4個で100円位。
※カラフルな容器にはいっているのは南国果物ゼリー
※真ん中の容器は麺のお弁当(卵麺、生のもやし、青唐辛子、揚げねぎ、ゆで卵、揚げ豆腐2種)ソースをつけてくれるので
それをかけて混ぜて食べる
※左上:魚をサンバルソースに漬け込んでバナナの葉を巻いて焼いた料理
※右上:揚げ豆腐の真ん中に包丁を入れて、もやし、ねぎ、にんじんを挟んだもの。サンバルソースをかけて食べる
※左下:ゼリー。大きなケーキ型のゼリーはそれぞれローズウォーター、パンダンリーフ&ココナッツ、ローズウォーターミルクなどの味わい
※右下:パンダンリーフのケーキ 白ごまをかけて焼いたもの
マレーシアの物価の話を少し。
マレーシアはガソリンの産出国のためレギュラーガソリンの一般販売価格は
1リットル50円前後。
水道水は飲めないため、水は世界から買い ガソリンを売っている国です。
また缶詰のフルーツより、生のフルーツのほうが
インスタントコーヒーより 珈琲豆の方が安く手に入ります。
マレーシアの大卒初任給は7万円が相場だそうです。
さてここ最近 円高の話が話題に上っていますが
日本はここ20年ほとんど物価が上がっていません。
しかしたとえばベトナムを例にとると今年に入ってベトナムの国民食フォーが
3割近く値段があがっているそうです。
また日本より住宅事情の良いアメリカのサンフランシスコ
当たりの5LDKの中古住宅販売価格は650万ドル。
円が140円の時は9000万近い値段ですが
円が75円だと5000万には手が届きません。
物権的には5000万のほうが妥当です。
円高と、世界の物価動向は見比べていく必要があります。
実はこの円高、世界の物価上昇を考えると 意外にそれ相応なのかもしれません。