ニキズキッチン英語料理教室 ブログ

外国人の自宅で習う世界の料理教室

サマールのレバノン料理


写真 
左上:ジャドラライス レンチ豆の炊き込みご飯。薫りの良いフライドオニオン。そしてフライドオニオンから取ったオイルをライスの上に最後にたっぷりとかける。大変香りの良い一品。シバラクに合うお料理

右上:シバラク。小麦粉から作るドウに挽肉をいれたシンプルな中央アジアの餃子。これに玄関脇に生えているミントを数日乾燥させて作ったドライミント、フレシュミント、ガーリック等をフレッシュなヨーグルトに混ぜてソースを作りたっぷりとかける

左2番目:シバラクの揚げ餃子

右2番目:ヨーグルト(市販のヨーグルトに一工夫したもの)とフレッシュなオリーブオイルのディップ

左3番目:モグリ。パウダーライスプディングキャラウェイやシナモンがかかり、中央アジア特有の薄い緑のレーズンや皮をむいたアーモンドとココナッツがトッピング。和菓子にとても良く似た味に仕上がる(京都の八橋とくずきりを混ぜた感じ)緑茶の恋しくなる味!

右3番目:トルココーヒー。とても濃い。終わった後の飲み残しがカップに黒く残るのが特徴。この飲み残しで占いをする遊びもあるそう。

左4番目:このパンをヨーグルトディップにからめていただく

右4番目:話をしていたら「やってみる?」と出してくれたシーシャ(水タバコ)とレバノンの伝統的な頭飾り。アップル味の大変香りの良い水タバコをみんなでくゆらせる。

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サマールのクラスにいってきた。

クラスに通っていると先生によって好きな色や似合う色があたり一面に散りばめられいることに気づく。例えばルシオは金と赤。ソフィアは緑と茶色。

サマールは薄い茶色とクリーム色が料理にも部屋にも散りばめられている。その色の配合はまるでセピア色の写真を見ているように美しい。

小麦粉、挽肉、ミント、ヨーグルト、レンチ豆 バター、ニンニクetc
スパイスはデザートにシナモンとキャラウェイ 
わたしたちが普段スーパーで手に入るものを使ってつくったのが今回のお料理達。

見慣れた材料を使うのにまるで魔法をかけられたみたいに次々と私達の全く知らないお料理が出来上がる。本当にお料理って不思議だなぁと感動する。

シバラク。油で揚げただけなのにとても味わい深い。思わず何がはいってるのかとびっくりして聞いてしまった。牛ひき肉に塩(コショウもはいってかな..レシピが手元にないのでわかりませんm(__))おおよそシンプルな中身に小麦粉に水でつくるハンドメイドの皮を巻く。皮の巻き方も中華のようにシワシワと上でよじる必要がなく、挽肉を詰めたら1回ネジっておしまい。それで写真のように美しく崩れない餃子が完成する。

生のシバラクはニンニクの入った少し酸っぱいヨーグルトソースに絡めるとまた違った一品ができあがる。

メニューにない、サマールお手製のザクロ煮やヨーグルトディップも出してくれた。

レバノンやシリアのお料理は本当に体に気持ちがいい、食べると胃にやさしく暖かい毛布にくるまれたようなそんな感じがする。

トルココーヒーを飲みながらのんびり話をしていると、水タバコのシーシャの話にうつった。みんなでシーシャ美味しいよね!とはなしていると すってみる?と奥からサマールが美しいシーシャを出してきてくれた。
コンロでゆっくりとリンゴの種を焼き、シーシャの器の上に乗せる。パイプを口にくわえプクプクプクと水の音を聞きながら吸うと、とってもリラックスができる。

アラビアの不思議な不思議なシーシャ そしてお料理達。

のんびりとした時間。

今は大変なレバノンだけれど いつか旅をしたい。そうみんなで語り合った。

ところで「わたしはサムじゃなくてサマールっていってくれたほうが嬉しいわ」 ということで今回から訂正。サマール。レバノンの美しい名前でこれからは呼ぶことにしよう。