ラムのロースト ミントソース 料理教室 (東京 世田谷 ロバート ギリシャ料理) HIRA
ラムは夫の好物でございまして、いかに火を通しながらレアに仕上げるかと言うのが私の命題でしたが、たまにしかラムラックを買う機会がないので上達しないでおりました。でもこれで完璧ね。次回作るのが楽しみでなりません。
ラムは一晩マリネします。塩、胡椒、ニンニク、ハーブをオリーブオイルでもみもみ。
それをフライパンで周りを焼いてからオーブンに入れます。
びっくりでしたがオーブンの温度は220度。
え?まじ??未だかつてそのような温度で肉を焼いたことがありません。それも12分ですよ。 え?そんな短くて大丈夫??って感じ。
肉を焼いている間にソースも作ります。
ミントはラムに合うとよく言われているけれど、効きすぎたミントソースなんてちょっと怖い感じするじゃないですか。こんなにいっぱい入れてるし。
でも松の実、パルメザンチーズなどをふんだんに入れているのでまるでジュノベーゼのソースのようで滑らかで程よいミントの香なのです。ロバートの数あるソースの中でも好みかも。
こんな感じに仕上がりました。ね、すごいでしょ?
で、切り分ける前に10分くらい時間を置いたのだけど、ローストは焼いた時間と同じだけ時間を置かないと肉汁が流れ出てしまって駄目なんだそうです。私はいつも待ちきれずに熱々を切ってしまうから肉汁だだもれなんですが(笑)、次回は少しお預け時間を作ろうかなと。でも40分焼いたあとに40分待つとかはちょっとご勘弁です
もう一品はひこいわしを使ったもの。
「アンチョビアンチョビ」連呼してるからアンチョビだと思ったらアンチョビ違いでした。頭だけ切り落として掃除した生のアンチョビです。
パセリとオレガノ、ケッパーなどがたっぷりのトマトソースの上に並べます。
で、焼き上げるだけ。
う~ん、これも素朴で美味しかった。確かにギリシャっぽかったです。
デザートもギリシャのケーキ。私はギリシャに行ったときはつわりの真っ最中だったのでデザートもそうだし、ギリシャ料理さえろくに楽しめなかったのだけど、これを食べたくてクラスを取っていた方が多くてびっくりでした。みなさんよくご存知ですね~w
来月のロバートはチリコンカン。これも夫の好物なので相当楽しみです。
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こんにちは NIKIです。毎回HIRAさんの切り口を楽しみにしています。
今回ロバートが提案してくれたギリシャ料理教室。実はロバート自身はギリシャに行ったことがなくて、自分が想像するギリシャ料理ってこういうのだろうなとおもって作られたそうです。
今回使用したカタクイワシですが、これを料理教室で使用するというのは実は困難な食材でした。というのは非常にやっかいな魚で、収穫があるときはすごい獲れるのですが、獲れないときはまったく獲れない魚なのです。ロバートからこのお料理の企画ががあがった時点で日本の漁場に問い合わせをしたら「その日にならないとわからない」との回答。
2月はカタクチイワシの旬といえば旬です。とにかく運を天をまかせて企画を通すことにしました。案の定クラスの1週間前、漁場に問い合わせをすると「ここ数日あがってきてない」との回答。
困ったぞと母に相談すると「その魚、昨日近所のスーパークリシマでみたわよ」と思ってみない回答。
神奈川方面の方言ではシコイワシと呼ぶそうです。
厄介だったのはもうひとつあって、このお魚が「生き腐れ」といって収穫した時からとにかく慎重にあつかわないと、どんどん傷むでいってしまう繊細なお魚さんだということです。だからいくら近所で見つかっても買い置きはできません。
ロバートの家のそばのスーパーオオゼキに相談すると、やっぱり前日運が良ければ築地で仕入れられるし..ちなみにここではセグロイワシとよんでいました。
ということで築地に買い出しに行きました。ここでは「ヒコイワシ」と呼ばれていました。
築地は一元客にはいまだ敷居の高い場所です。
まず知り合いのお寿司屋の若旦那さんに紹介していただいた築地市場場内の一軒のお店に立ち寄り、そこで「シコイワシを探してるんですが」と声をかけました。
すこしいぶしかるように いったい誰の紹介だ とまずは先方もこちらを調査にかかります。 「以前 若旦那さんに紹介していただきました」と身元を明らかにして、場内の情報を教えてくださいました。
「たしか今日はヒコイワシはあがってないぞ~。」
えっと!その場で固まってると、
「ん?たしか1件あった」
といって一緒に場内の別のお店に連れて行ってくださいました。そこで口利きをしてくれてそしてようやくヒコイワシがかえました。
買ったばかりのヒコイワシを手で握るとまるでつぶれるように傷んでいきます。
これは早く帰らなきゃということで帰りました。
この日手伝ってくださった皆さんほんとうにありがとうございました。
ロバートに「今はまだ朝の9:00だから一日長くすごせるね」というと
「そうでもないよ。今日は明日の教室のバクロワを仕込まなきゃならないんだ」と帰って行きました。
そんなこんなで、クラスがどうなったかなとおもっていたので本当にうれしかったです。HIRAさんありがとうございます。
以上、東京、世田谷にあるロバートの料理教室の舞台裏でした。
ちなみにロバートは普段、英語を使ってアメリカの料理教室や、カリフォルニア キュイジーヌなどさまざまなスタイルのお料理をクラスで教えています。ロバートはなるべく既製品を使わず、素材のものからお料理をつくるというポリシーがあります。味はもちろんのこと、思いのほかの発見が毎回楽しめます。舌先が日本の味ではない海外の旅行先の味を求めているときにもおすすめです。
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