ニキズキッチン英語料理教室 ブログ

外国人の自宅で習う世界の料理教室

ガラパゴスニッポンその1

ガラケー。世界標準から逸脱して日本独自の進化を遂げた携帯電話の総称。
98とかBETAもお仲間。

独自に進化を遂げるカルチャーを日本では「ガラパゴス化
携帯はガラパゴス、略してガラケーとよんでいる。


日本人に合わせて細かく小さく機能いっぱいに作りこんで最終進化を遂げると
さぁ!次は世界進出を遂げたくなる けど世界の人はその細かさについていけず
日本製の電化製品は見向きもされない

そのときになってようやく日本も世界標準のものを作り売るために
規制を緩和して世界標準のものを日本にいれはじめる。

そして98もBETAも化石になる。

今から10数年前私は電機メーカーに勤めていました。
当時は20代前半。
いわゆるF1と呼ばれ「若い世代買い物をする」と信じられていた時代。

会社では携帯電話が作られていて、でも携帯電話がようやくポケベルから
買い替えようかな..と思われていたそのころのお話です

社内でモニター制度というのがあって希望した人が一定の期間
部屋の一室に集められて 携帯電話のこれからを語るという企画がありました

集められた20代社内女子
顔と頭のツヤがいいおじさまが 机の上に携帯電話やお財布や鍵をならべて
「ねえきみたち これがひとになったらどんな気分(ほぼ誘導尋問)」
「すごーい。ひとつ便利だよね」

「じゃあどんな機能があったら”買いたい”っておもう?」
「電車が携帯で切符の代わりになるの」
「リモコン」
「お財布」
「身分証明」

とまぁ普段鞄にはいってるものとか 家で手に持つものが意味もなしに
みんなの口から発現されます。

いろいろなグループにやっていただでしょうし
最初にそういうふうに誘導尋問を受けたらきっとみんな同じような
答えを出していたでしょう。

こうしてツヤがいいおじさまがたちの
シナリオ通りのガラケーが生まれました。たぶんね。

新しい機能を加えることで
電化製品を人々は買い進化をとげるのです。

日本のガラケーはなんでもコンパクトに一つにすると便利という
日本独特の発想から生まれたような気がします。

また、今までにない便利そうな機能(またの名をボタンという)
を付けるとそのボタンを押してみたくて買っちゃいたくなる人々の
心理がガラパゴスを産みだしたともいえるでしょう。

今持ってる炊飯器。もちもちか さっぱりかを選べるボタンがあって
それを食べ比べてみたいから(ボタンを押してみたかいから)
今度はこの炊飯器にしたの~.....が日本だとすると

世界は、水を多少多めに入れても適当に計算してくれて5分でできる
ボタンひとつの炊飯器が十数年という長いスパンで売れるのです。


さて秋葉原を歩いていると
金髪の2人の女性に英語で「ラオックスはどこにいくの?」と
道を聞かれました。

「わらかないけれど、駅横にインフォメーションセンターが
あるから一緒に行ってきいてあげるよ」といてテコテコ歩く 
LAOXのいきかたをインフォで聞いたところやっぱり英語は
しゃべれないとのこと。2人を連れだってLAOXに行く。

「どこから来たの?」

「モスクワ」

「都会だね。日本に来て英語通じなかったでしょ」

「そうなのよ~すごいびっくりしたのそれ。
誰に話しかけてもみんな答えられないの。でにげていくのよ

「ここは特に人と接点を持ちたくない人の町だから仕方ないの~

「そうなんだーわたしたち初めての海外旅行だからショックでね。」

「あ..そこ100円ショップ。このマーク覚えておくと良いよ。

ごめんねーしってる?日本って自分たちの国を最近ガラパコスってよんでるの。

英語通じないし、独特だし。世界標準から取り残されてるし

「(すごい大受け)

隣のもうひとりのロシア人に熱心にガラパコスニッポンについて

語りだしましたた。

2人は非常に納得して別れを告げました。