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連載第九回:世界のお菓子【モロッコ~ラムシャ オシャ】


【モロッコ~ラムシャ オシャ(Lamsa ousha)】

ロッコでは夕飯を食べる習慣があまりありません。家でも仕事場でも3時のおやつに甘いお菓子とお茶を食べ飲みしてしまうため、夕ご飯はスープとパンと軽く済ませてしまいます。

仕事が終わるのはだいたい18時。じゃあ日の入りは早いかといえばそうでもありません。サマータイムもあるので夜は22時位になるとようやく暗くなっていきます。夜1時位まで屋台でちまちま食べ物を買いながら夜中まで人々は遊んでいます。

3時のおやつに食べるモロッコ菓子の種類は実に豊富ですが、中でも有名なのがパンケーキ。
このラムシャ オシャも実に20種類以上もあるモロッコのパンケーキのひとつで、特徴は卵菓子ともいうべき使用する卵の分量です。
 卵6個に対して小麦粉が80グラムと、比率でみても卵をたっぷりと使っています。

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フライパンにバターを引いてじっくりと焼き上げた「ラムシャ オシャ」。
上からたっぷりと蜂蜜をかけた金色のお菓子ができました。
生地には砂糖は使わず、塩とバニラエッセンス。そしてベーキングパウダーのみ。
切ってみると中は美しい層になっていました。
日本ではバニラエッセンスを使いますが、モロッコで手に入るのはバニラパウダーのほうだけだそうです。
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お菓子と一緒に楽しむモロッコの甘いハーブティ「アツアイ」です。ミントの葉以外にもモロッコではたくさんのハーブをブレンドします。今回はイスラエルセージ、ラベンダーの葉っぱ、レモングラスレモンバームオレガノ、パイナップルミント、キャットミントローズマリーブレンドしました。

ハーブはマリカさんが全部栽培しています。こんなにたくさんハーブを使うのに淹れたお茶からはうっとりするほど軽やかな香り。8杯分のお茶の中には砂糖は20個入っています。

ロッコでは一杯目は愛の甘さ、2杯目は人生の甘さ、3杯目は死の甘さと呼ぶそうです。
マリカ先生に「何杯お代わりをしますか?」と聞かれ、その話を聞いた後だったので、みんなで2杯目で止めておきました。

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お菓子とお茶制作

ロッコ料理教室マリカ