ニキズキッチン英語料理教室 ブログ

外国人の自宅で習う世界の料理教室

トルコ料理教室 トルコでの果物の使い方

東銀座にある オスマンさんのトルコ料理教室に 行ってきました。

オスマンさんはクルド人です。もともとは山岳民族で、一口に

クルドといっても 地域によって 料理は異なりますが

クルド人は男性も料理上手です

トルコ料理以外にも めずらしい クルドの知恵がいっぱい詰まった教室なのです。




6月のタイトルは「トルコのフルーツの使い方」

日本で果物を使ったお料理というとみなさんは 何を思い浮かべますか?

イタリアの生ハム&メロンとか パイナップル入り酢ブタとか 

海外には果物をつかったお料理が多いですが



日本では 栗きんとん 柿なます と意外に少ないみたいです。

トルコ~カスピ海周辺は果物の一大産地。 果物を使ったお料理に頻繁に出会あえる地域です。





写真は「林檎とアプリコットの冷たいミルキー・スパイススープ」

トルコではエルマ チョルバス (ELMA CORBASI )と呼ばれています 

そのまま直訳すると林檎のスープ。

りんごとアプリコットと牛乳のスープが塩味とほんのりスパイスきいていて

甘塩っぽい味。 さらさらと軽く、絶妙にきかせた塩が 塩スイカのように

ぐいぐいと引き込んでくれます。

クラスでもとての人気でした。





「レモンピラフ」 (LIMONLU PILAV)写真奥。

世界的に有名な「ピラフ」は実はトルコから生まれました。

やがて中央アジアやフランスに広がり、そしてアジアへも伝わっていきます。

しかしトルコの主食はパン。

この名高いピラフでさえ肉や魚料理の付け合せとしての位置づけなのです。




トルコでも様々な炊き込みご飯(ピラヴ)が食べられていますが、

こちらのお料理はレモンを使った爽やかな味のピラフです。

スパイスとレモン果汁をたっぷりと利かせたピラフは魚との相性が良く

日本だと白いご飯にさんまの塩焼きだとしたら

トルコのカツオ料理には塩のきいたレモンピラフ。

これだけは譲れません!




デザートの「かぼちゃのスポンジケーキ 胡桃とマンダリンクリーム」 (BALKABAKLI KEK

オスマンさん 「トルコ菓子」の名手です。日本にもヨーロッパにもアジアにもない トルコ菓子

本1冊かけてしまうくらいの 知識と レシピ。

甘くなりすぎない 絶妙な砂糖加減で すごく支持を受けています。

さてさてトルコの話にもどりましょう。

トルコではかぼちゃを料理には使いません。お菓子の材料です。

それはトルコで採れるかぼちゃの品種が料理には不向きという背景があります。


そのため かぼちゃはケーキにしたり砂糖で煮てシロップ漬けにして食べます。

カボチャのケーキは普段はトルコのお菓子屋さんに売っています。

3段重ねのケーキは、日本でいう洒落た流行のケーキ屋さんのレシピ。


上から スパイスかぼちゃ、マンダリンクリーム、粉々にしたケーキの3段重ね


マンダリンクリームは柑橘系のオレンジクリームのこと。

このレシピ。一番クラスで驚いたのは ケーキの下の脇役の粉々に

砕けたクッキーみたいな底の作り方と食感。

実はこれオスマンさんが綺麗に焼き上げた四角いケーキをわざと ぽろぽろにくだいたもの。

だから軽くて 甘みがしつこくない。

ご飯の量が多いのに、ぺろっといけてしまう 頼もしいケーキなのです。









こちらは「トルコのプラムと麦のサラダ」 (BUGDAY SALATASI )

麦とプラムはとても良い組み合わせです。

麦のサラダの上に オスマンさんの特製プラムドレッシングがかかっています。

割りたてのプラムのような濃厚な果汁がたっぷりとつかわれていて

プラム以外にも 梅ファンの人に支持を受けそう。

このソース 普通のレタスサラダにも、お肉にも合うそうです。

プラムが旬の今の時期 作り置きしたいレシピでした。






ここで一息。 しゃもじは 日本だけじゃなく 世界で使われています。

でもトルコでは しゃもじは ごはんを よそうのではなく 料理に使います

ここは日本なので 日本のしゃもじをつかって ごはんをよそってます。

お皿に 乗せた時に くずれず さらに 綺麗に盛るコツを教えてもらいながら。




果物からはずれて これは「メネメン」

トルコの辛口半熟オムレツです。

家庭はもとより、トルコのホテルの朝食やレストランで出されます。



半熟といっても どろどろではなく 日本の卵焼きより 固くない ちょい柔らかめの オムレツ風

これは 今回の中で 一番 辛い。 

「メネメン」が料理の福神漬けのような、全体をちょうどよくバランスを取っています。



ちゃんちゃかちゃーん 今回のメインです

オスマンさんが 築地で仕入れてきた カツオを1本まるごと使いました

だから 肉厚。

まさにトルコのユニークな調理アイディア方!







今日のお料理が完成です。これ全部 今日の6人とオスマンさんで作りました!!

一つのお皿がとっても大きくて28cm位? 全部食べつくすと お腹がパンパン。

ご飯と デザートを食べながら みんなで どこを旅してきた? と 旅の話で 盛り上がる

アットホームな楽しい教室でした