ニキズキッチン英語料理教室 ブログ

外国人の自宅で習う世界の料理教室

連載第五回:世界のお菓子【香港~月餅】

 

「緑豆氷皮月餅」は、程よい甘さに、さらりとした口溶け。

大福のようなやわらかい生地の中に、香港伝統の緑豆餡をいれた

冷やして食べるニューフェイスの月餅です。



「月餅」というとラードで作ったずっしりと重たい「茶色の生地」のものが

良く売られていますが、ここ数年前にこの大福のような生地の「氷皮月餅」が登場してからは、

もっぱらこっちが人気を博しています。



何が違うかというと従来の月餅はラードが使われているので一口食べるとお腹がいっぱい。

中国茶を飲みながら月を眺め、ゆるりゆるりと時間をかけて食べるものでした。

しかし時間の流れが早くなった現代は、さらりと食べやすく甘さ控えめ、

大福のような生地で冷やして食べる「氷皮月餅」が時代にマッチするようです。



さて月餅にはたくさんお種類があり、地方色豊かな月餅が生まれています。

東南アジアに行けばココナッツの月餅。日本は抹茶や栗。

なんとニューヨークのゴディバでは、この時期にチョコレート月餅が販売されます。



とはいえ同じ「月餅」。

新旧、地方と種類が豊かな月餅ですが、共通点=流儀があります。

①独特の模様を型で抜き取ること

②皮は極薄く中身の餡とぴったりと寄り添っていること

③ナイフで薄く切っても型くずれせず、その切り口が美しいもの。



是非習われたみなさん、これを目指してみてください。



氷皮月餅 制作:ジャニタ(ニキズキッチン・香港料理教室講師)



10404153_702622729829597_8544053680555826395_n.jpg